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6/9/2025
コラム
飲食店の人手不足に陥る理由と解決方法

はじめに~
今回は飲食店の人手不足について考えていきます。
「飲食店は厳しい」という声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
飲食店業界は現在、慢性的な人手不足に陥っています。
昨今では、早期離職、早期退職をする方が増え、退職代行などの需要も高まっています。
以前よりも仕事を辞めやすくなったという社会の風潮もありますが、退職代行を使わないにしても、
飲食店業界から離れていく方は多くいらっしゃいます。
本記事では、その原因と解決策を考えます。
■まとめ
- なぜ飲食店は人手不足なのか
- 飲食店に限らない。全体的な求人倍率の悪化
- 飲食店の正社員と非正社員の人手不足
- 飲食店の人手不足につながるカスハラ
- 飲食店の人手不足の解決方法
- 飲食店の人手不足は、八芳園ヒューマンリソースマネジメントに相談することで、解決できます。
- 八芳園ヒューマンリソースマネジメントの想い
なぜ飲食店は人手不足なのか
▪好調な飲食業界の市場規模。それでも不人気な理由
食や健康、我々の生活にはなくてはならないものが多数ありますが、飲食店の存在もそのひとつです。
飲食業界の市場規模自体は年々上がっており、日本フードサービス教会が2024年9月に発表した外食産業市場規模は24兆1,512億円と推計され、
前年比では20.2%と2年連続で前年比を上回っています。
では、業界自体は右肩上がりなのに対して、なぜ飲食店は人手不足なのでしょうか?
▪飲食店に根付いているイメージによる人手不足化の加速
冒頭でも「飲食店は厳しい」という声を取り上げましたが、イメージとして飲食店は他の業界に比べて厳しく、
常に忙しいため業務内容もキツいという印象を持つ方も多くいらっしゃいます。
大学生がなにかアルバイトを始めるとして、やはりイメージで忙しい職場は合わないからと、
最初の段階でアルバイトの候補から外してしまう学生も多いでしょう。
▪学業や主婦など、アルバイトやパートタイムで働く需要が高いため人材が安定しない
飲食店は他の業界と比べ、アルバイトやパートタイムの割合が高いです。
そのため、大学生の4年間だけ働くという働き方や主婦業のスキマ時間でゆったり働きたいという需要があります。
こうした背景から、アルバイトの申し込みは多くあっても人材はなかなか安定しません。
そして学生や主婦は所得税控除を受けられるボーダーラインの103万円の壁が存在します。
本人はもっと働きたいという意思があっても扶養内に入らなければいけない関係で、多く働くことが困難である状況にあります。
飲食店に限らない。全体的な求人倍率の悪化
帝国データバンクが行った調査によると「正社員の人手不足」を感じている企業を調べたところ51.4%と半数以上にのぼりました。
少子化が騒がれている昨今なので、やはり飲食店に限らず、慢性的な人手不足は問題のようです。
飲食店の正社員と非正社員の人手不足
帝国データバンクの調査によると、飲食店では非正社員の人手不足割合が高く、2023年4月の時点で85.2%で、
業種の中でも最も高いという記録がでています。
また、飲食店の正社員不足の割合は、61.3%と、他業種に比べてやや多い傾向にあります。
このことから、やはり飲食店は業界全体で人手不足だと言えるでしょう。
飲食店の人手不足につながるカスタマーハラスメント(カスハラ)

飲食店では、一部のお客様によるカスタマーハラスメントが横行しています。
1日に多くのお客様を接客する飲食店は、やはりカスタマーハラスメントに遭う確率が高くなってしまいます。
酷いカスタマーハラスメントを受けたことをきっかけに飲食店から離れてしまう従業員もいるので、深刻な問題です。
▪飲食店のカスハラ経験者60%越えという事実
飲食リサーチによると、飲食店のカスタマーハラスメントの割合は64%とのべられており、約6割ということになります。
半数以上がカスタマーハラスメントを受けていると考えると、これは深刻な問題です。
次は実際に受けたカスタマーハラスメントの例を見てみましょう。
▪カスハラ経験者の実例
ここで、筆者が友人から聞いた実際のカスタマーハラスメントの例をご紹介します。
その友人は当時まだ高校生で、カフェでアルバイトをしていました。
レジの操作にまだ慣れていないこともあり、少々時間がかかってしまった所、
40代くらいで子連れの女性が「おせーよ!」と怒鳴り、子供に向かって「こいつのせいで遅れちゃうよね」と言ったそうです。
友人は怯えてしまい「申し訳ございません」としか言えず、大人になった今でもトラウマで、飲食店で働くという選択肢は無いそうです。
▪カスハラから従業員を守る対策をしている企業が支持される
カスタマーハラスメントを受けてしまった私の友人も守ってくれる存在がいたら、心に傷を負わなかったかもしれません。
また、カスタマーハラスメントは従業員だけでなく、他のお客様にも迷惑になるため、企業には毅然とした対応が求められます。
カスタマーハラスメント対策のマニュアルを制作することや、従業員が相談出来る窓口を設定しておくのは必須でしょう。
また、カスタマーハラスメントを事前に対策している(社員を守る基準を設けている)場合、
人材募集や採用面接に明確に表示させることで、応募率が上がる傾向にあります。
▪カスハラをする理由
カスタマーハラスメントを行う理由としては、やはり店員は下手に出るしかないとわかっているから、
横柄な態度をとったりしてしまうのだと思います。
飲食店の場合は、お腹がすいており機嫌が悪いということもカスタマーハラスメントの数が多い原因の一つかもしれません。
企業側がしっかりと対策をするという姿勢がお客様にも見えていたら、
カスタマーハラスメントは今よりも減っていくのではないでしょうか。
飲食店の人手不足の解決方法
・職場環境の改善
カスタマーハラスメントの問題も含め、人手不足を解消するには、やはり職場環境の改善は必須です。
離職率を下げるために、働きやすい環境にしていく努力を企業側は怠ってはいけません。
職場環境をゆるくするのではなく、あくまで働きやすい環境を構築する事が重要です。
・やりがいについての深堀
飲食店は忙しいのに低賃金だという話も聞きますが、実際は全ての人が必ずしも賃金だけをみて働いているわけではありません。
職場の人間関係や、働きやすさ、業務のやりがいを感じて職場を選んでいます。
お客様から「ありがとう」という声をいただけることが従業員のやる気や意識の向上に繋がります。
また、従業員同士が気軽にコミュニケーションをとれる環境にしておくことも重要です。
・掲載している求人広告の改善
店の前に「従業員募集」という張り紙をするだけでは限界があります。
バイトルやindeedなどの求人サイトに求人情報を掲載し、店舗の雰囲気や業務内容が多くの方に伝わるようにすると、多くの方の目に留まりやすくなります。
また、飲食店の人手不足は、ほぼ全ての店舗が人手不足と考えると、求人情報の作文の努力を怠ってはいけません。
「まかないあります。」「1分単位で残業代出します。」「本場○○で修業したシェフの技術が学べます。」「独立支援しますよ。」「カスハラ対策万全ですよ。」といった他社との差別化が図れるところを強く打ち出して、まずは高い採用倍率を突破して応募していただく事が絶対に必要になります。
・人材派遣や人材紹介会社の活用
人材派遣や人材紹介会社を活用して、従業員を増やすのも手段のひとつです。
タイミーやシェアフルなどのすきまバイトのサービスは緊急で人が欲しい時に便利なので、安定的に人材が確保できるというわけではありませんが、急な欠勤に備えて登録しておくと安心です。
・デジタル化
ユニクロやGUの多くの店舗では、無人レジが導入されており、デジタル化は益々進んでいます。
飲食店業界も同じようにデジタル化が進んでおり、ガストやバーミヤンなどで猫型配膳ロボットを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
このように無人レジや配膳ロボットを使うことによって従業員の数を減らすことができます。
デジタル化には、それなりの費用が必要になりますが、自治体によっては補助金も出るところもあるそうですので、各自治体や行政書士さんや税理士さんなどにご相談してみる価値はあります。
・外国人雇用
最近、筆者が近所のラーメン屋に行く度に、外国人の従業員の方が増えていると感じます。
飲食店ではある程度、マニュアル通りの接客をするので、それほどたくさんの日本語を知らなくても問題なく働けます。
外国人の方が楽しそうに働いているのを見ると、こちらも嬉しい気持ちになりますし、
日本語を勉強中ということもわかるので、多少のミスがあったとしても快く許せてしまう方も多いのではないでしょうか。
飲食店の人手不足は、八芳園ヒューマンリソースマネジメントに相談することで、解決できます。
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飲食店で起こる問題は、マニュアル通りの対応で解決するものではありません。
八芳園ヒューマンリソースマネジメントは、実際の現場にコンサルタントが赴き、企業様と共に課題解決をします。
人手不足、労働環境、売上など、様々な課題を解決してきました。
八芳園ヒューマンリソースマネジメントの長年のノウハウを通じて、新たな再生を果たします。
八芳園ヒューマンリソースマネジメントの想い
飲食店業界は我々の生活を彩る、なくてはならない存在です。
「お客様が安心してくつろげる時間を提供したい」
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八芳園ヒューマンリソースマネジメントは、そんな想いをもつ企業様を応援します。
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八芳園ヒューマンリソースマネジメント
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