お知らせ

5/9/2025
コラム
フードコンサルタント活用で飲食店経営を成功に導く

フードコンサルタントは、飲食業界におけるメニュー開発やオペレーション改善等を行います。
「自社で優秀な人材を雇ったり、育てたりすれば良いのでは?」あるいは、「わざわざ高い費用を払ってまで、外部に頼む必要はあるのだろうか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、社内での解決を目指すことも一つの方法ですが、特に変化の激しい経営環境においては、外部のフードコンサルタントを活用することで、自社だけでは得られない視点やノウハウなどの新しい風を入れることができます。新たな風を入れることで、それを受け入れるか受け入れないかを選定できます。
今回は、新たな課題や改善方法の一例を述べていきたいと思います。
経営環境と飲食店の新たな課題
コロナ禍というこれまでにない事態を経て、飲食店の経営環境は、大きく変化しました。
多くの経営者の方が、これからの飲食店経営における本質的な価値や、真摯に向き合うべき課題について、改めて考える機会になったのではないでしょうか。
1. コロナ禍から変わったこと
収益構造(売上の作り方)の変化:
コロナ禍で、接待やインバウンドといった単一の収益源に頼る経営のリスクが明らかになりました。
需要が回復した現在(2025年)も経済変動などのリスクは常に存在します。
しかし、多くの飲食店では下記のような3つ課題があります。
①特定の収益源への依存
②収益源多様化の遅れ(例:デリバリー・EC活用不足)
③変化に耐える経営体力(財務・体制)の不足
といった「変化への備え」が不十分な状態が課題となっています。
そのため、変化に強く、長くお店を続けていくために、収益源を増やし、経営の足腰を強くしておくことが、とても大切なのです。
顧客ニーズの変化:
外食の機会が以前より貴重になったことで、お客さまは単なる「美味しさ」だけでなく、付加価値の高い「体験」を求めるようになりました。例えば、「料理人とのコミュニケーション」「記憶に残るような特別なおもてなし」「お店独自のストーリーや世界観」「テイクアウトやデリバリーでも感じられるお店のこだわり」といった要素への期待が高まっています。
2. 複雑さを増す経営上の課題
コロナ禍以前からの課題も、より深刻化、あるいは複雑化しています。
【継続的なコスト上昇】
原材料費、光熱費、人件費などのコストアップは、利益確保をより一層難しくしています。
【深刻化する人材不足】
飲食業界全体における人材の確保と育成は、喫緊の課題です。これは、サービスの質や事業継続性にも直接影響します。
【キャッシュレス化】
今まで決済手数料の関係から、現金のみで対応していた飲食店もコロナ禍によりキャッシュレスを導入せざるを得ない状況に。客単価が上がる傾向にあるキャッシュレスだが、経営の観点では、決済手数料を意識した経営が必要になり、複雑化に拍車をかけている。
【デジタル化への対応(DX)】
オンライン予約システムの導入、デリバリープラットフォームの活用、効果的なSNSマーケティングなど、デジタル化は今や必須の取り組みです。しかし、その導入や運用に関するノウハウ不足が課題となっている店舗も少なくありません。
【競争と差別化の必要性】
数多くの飲食店の中からお客さまに選ばれ続けるためには、自店の独自性を明確にし、それを効果的に訴求する戦略が不可欠です。
3. インバウンド再開:チャンスを活かすための備え
海外からのお客さまが戻りつつある現在は、売上回復・向上の好機です。
しかし、このチャンスを最大限に活かすためには、求められる価値を理解し、下記のようなポイントを強化していく必要があります。
インバウンド客が求める「価値ある体験」とは:
美味しい料理はもちろんのこと、「ライブ感」「地域性や日本文化の体験」「日本ならではの細やかな配慮や温かいおもてなし」「言語や文化が違っても安心できる分かりやすさ」といった要素が、深い満足感につながります。
実際に、観光庁の調査データ(2024年)を見ても、訪日外国人の方が最も満足した飲食の理由として「美味しい」が約94%と圧倒的ですが、それに次いで「自国で味わえない」(約45%)や「食材が新鮮」(約45%)が高い割合を占めています。さらに「伝統的・日本独特」といった理由も約22%あり、味だけでなく、日本ならではの独自性や食文化体験が重視されていることがうかがえます。

なぜ今、飲食店にフードコンサルタントの活用が有効なのか?
今の飲食店経営は、本当に多くの、そして複雑な課題に直面しています。(収益の安定化、顧客ニーズへの対応、コスト管理、人材問題、デジタル化、差別化、インバウンド対応…)
これら全ての課題に、経営者や限られたスタッフだけで完璧に対応し続けるのは、正直、かなり大変です。
「課題は山積みだけど、日々の営業で手一杯…」
「何から手をつければいいのか、効果的な方法が分からない…」と感じている経営者の方も少なくないはずです。
課題を解決するなら今です!
なぜ今なのか?
①大きなチャンスを逃さないため
回復・拡大するインバウンド需要や、変化し続ける顧客ニーズ、加速するデジタル化の流れに乗り遅れると、
大きな売上機会を失う可能性があります。「今」対応することで、これらのチャンスを最大限に活かせます。
②問題が深刻化する前に対処するため
コスト上昇や人材不足といった課題は、放置すると経営を圧迫します。
「今」対策を始めることで、手遅れになる前に対処し、ダメージを最小限に抑えることができます。
③変化への対応スピードが求められるため
経営環境の変化は非常に速いです。
「今」すぐに行動を起こし、課題解決や体制強化をスピーディーに進めることが、将来の安定と成長に不可欠です。
そんな時こそ、実績と専門性を備えたパートナーの存在が力になります。
「日本の食文化に寄り添い、人材の成長を通じて社会に新たな価値を提供する」という理念のもと、
私たち株式会社八芳園ヒューマンリソースマネジメントは、飲食店経営者様の課題解決をサポートしています。
創業80年以上の総合プロデュース企業「八芳園」を母体とし、現役シェフや飲食部門責任者などの現場経験豊富なコンサルタントが、理論だけでなく実践に基づいた的確なアドバイスを提供します。お客様と共に歩む「伴走型コンサルティング」で、持続可能な成長をサポートします。
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フードコンサルタントは、具体的に飲食店に何をしてくれるのか?
それでは、フードコンサルタントは、飲食店が抱える具体的な悩みにどのように対応し、
どのようなサポートを提供してくれるのでしょうか。
【悩み】料理の評価は高いのに、売上不安定→【コンサル活用】安定して稼げる「お店の土台」づくりをお手伝い
まず、売上データやお客さまの情報などを分析し、お店の現状の強みと課題を客観的に「数値化や言語化」します。
その上で、
①誰に(ターゲット顧客)
②何を(メニュー・価格)
③どうやって届け(集客・販路拡大、デリバリー等)
④どう継続してもらうか(リピーター獲得策)
⑤どう利益を出すか(コスト管理・計数管理)
といった多角的な視点から、お店に合った具体的な改善策を一緒に考え、計画し、実行までをサポートします。これにより、長く安定して収益を上げられるお店の経営基盤(=安定収益モデル)の構築を目指していきます。
【悩み】こだわりが、お客さまに十分に伝わっていない… →【コンサル活用】こだわりの「価値」をお客さまに届け、価格への納得感を高めるお手伝い
お店のコンセプトやこだわり(価値)を明確にし、情報発信(メニュー、Web、SNS等)、スタッフの接客力向上、価格設定とその伝え方の工夫、メディアへのPR活動などを通じて、その価値がお客さまに効果的に伝わるようトータルでサポートします。
これにより、価格への納得感を高め、お店のブランドイメージ向上を目指します。
【悩み】お店のコンセプトや世界観をもっと効果的に表現して、ファンを増やしたい…→【コンサル活用】ファンを生む「体験のデザイン」支援
お店のコンセプトや世界観がお客さまにしっかり伝わり、「また来たい!」と思ってもらえるように、記憶に残る「体験」をトータルでデザインします。
具体的には、魅力的な空間づくり(デザイン・演出・レイアウト)、心に残るおもてなしの仕組み化、ファンとの繋がりを深めたり口コミが自然に広がったりする仕掛けづくりなどをサポートし、熱心なファン獲得に繋げます。
フードコンサルタントと実現した飲食店のモデルケース
フードコンサルタントと共に経営改善に取り組んだ飲食店の改革事例をモデルにご紹介します。
これらの事例は、実際のコンサルティングで見られる典型的な課題と解決プロセスを元に構成したものです。
事例1:顧客体験の向上(動線・接客フロー最適化など)
◆Before
料理は美味しいと評判のビストロ。店内が狭く、ピークタイムにはスタッフの動きが悪くなり、お客様を待たせることが多かった。スタッフによって接客の丁寧さにムラがあり、常連客以外からの評価は今ひとつだった。
◆支援内容
・顧客動線とスタッフの作業動線を分析。
・厨房機器の配置変更やテーブルレイアウトの見直しを実施。
・入店から退店までの理想的な接客フローを「見える化」し、具体的なロールプレイングを交えた研修を実施。
◆After
・ピーク時の混乱が減少し、料理提供スピードが向上。
・スタッフの動きに無駄がなくなり、お客様への気配りができる余裕が生まれた。
・「居心地が良い」「サービスが丁寧」という口コミが増加し、客単価もリピート率も向上。
事例2:高級イタリアンのブランド価値向上と収益安定化
◆Before
銀座の高級イタリアンを経営するオーナーシェフ。イタリアの留学経験を生かした本格的な料理は評価が高いものの、「少し値段が高い」というイメージで、その価値が十分に伝わっていなかった。
特に平日の稼働率低下や法人接待需要の減少に悩み、月によっては売上に大きな波があった。
◆支援内容
・オーナーシェフの経験やこだわりを深掘りし、お店の「本当の強み」を再定義。
・イタリア現地の生産者とのストーリーや、季節ごとの稀少食材へのこだわりを明確化。
・データ分析から客層を細分化し、平日と週末で異なるターゲット戦略を構築。
・平日限定の「シェフズテーブル体験」や、ワイン愛好家向けの月1回の特別イベントなど、新たな収益源を開発。
・同時に、スタッフ5名の小規模体制でも効率的に運営できるオペレーション改善も実施。
◆After
・お店の「らしさ」が明確になり、「高くても行く価値がある」という評価が定着。
・平日の「シェフズテーブル体験」は常に予約で埋まるようになり、月のイベントも固定ファンを獲得。
・法人接待需要の減少を個人客の優良顧客化でカバーし、月の売上変動が40%から15%に縮小。
・オーナーシェフ自身の業務効率化により、新メニュー開発や家族との時間も確保できるようになった。
事例3:ファン・リピーター増加(口コミ・紹介を生む仕組みなど)
◆Before
地域密着型のカフェ。常連客はいるものの、新しい顧客層の開拓や、リピート率の向上に課題。SNSは運用していたが、効果的な活用法が分からなかった。
◆支援内容
・既存顧客の分析から「強み」を把握する。
・SNS戦略を再設計し、お客様が口コミしたくなる「仕掛け」(写真映えするメニュー、サプライズサービス、ポイントカード特典の見直しなど)や、常連客向けイベントを企画・実行。
◆After
SNSでのエンゲージメントが高まり新規来店が増加。
既存顧客の満足度も上がり、紹介が増加。
イベントも好評で、お店を中心としたコミュニティ感が醸成され、安定した売上に繋がった。
フードコンサルタントの活用に向けて:まずは飲食店の現状把握から
「自店にとって、フードコンサルタントは本当に必要だろうか?」
そのように考え始めたら、まずは客観的な視点で自店の現状を評価してみることが第一歩です。
以下のリストを参考に、簡単なセルフチェックを行ってみましょう。
5項目でチェック!飲食店経営セルフ診断
簡易的ではありますが、セルフチェックを通じて具体的な課題が浮かび上がった場合や、自社だけでは課題の本質や更なる成長の可能性を見出しにくいと感じる場合には、専門家であるフードコンサルタントへの相談を検討することをお勧めします。

[まずはお気軽に無料相談]フードコンサルタントのプロ
私たちは、お客様の課題を共に解決する「伴走型コンサルティング」を理念とし、飲食業界に特化した総合プロデュース事業を展開しています。コンサルタントには現役シェフや飲食部門の責任者を務めたスタッフも常駐しています。より現場に近い的確なアドバイスとともに伴走して参ります。
私たちは創業80年以上の総合プロデュース企業「八芳園」100%出資の<飲食業界専門>人材紹介、コンサル支援企業です。
現場出身の多才なコンサルタントによるサポートを行っております。
・開業準備の総合サポート(資金計画・物件選定・許認可)
・店舗の立ち上げからオープンまでのスケジュール設計
・コンセプトづくりやブランディング戦略
・人材育成・オペレーション設計・販促支援など
現場を知るプロフェッショナルの視点で、経営者の想いに寄り添った支援を大切にしています。
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